21世紀の岡山テニス〜業界人より〜
21世紀へ向けての展望を岡山テニス界を代表する業界人に語っていただきました。(最新:2001.7.10)
| 服部誠司(柳生園TC) |
小迫聖治(遊プラザTC) |
東原 篤(エメラルドローンTC) |
五藤龍秋(ラスタットTC) |
| 藤田彰彦(両備ガーデンTC) |
岸本 真 (大松TC) |
太田恒行 (東山GTC) |
順番は寄稿順です |
柳生園テニスクラブ 総支配人 服部誠司
テニスファン、スクール生、大会参加者、ショップ関係者、競技団体の皆様、2001年は当テニスクラブの20周年に当たります。皆様に支えられてここまでやれました事を深く感謝申し上げます。
振り返って見るに、ここ最近の傾向として1つには、テニスも一昔前はアウトドアスポーツと言われていましたが、最近ではインドアコートこそテニスクラブであるということが言われているように思います。また、どこもアダルト専門だったのがジュニアを新市場として目を向け始めたようです。ジュニアの中でもキッズスポンジショートテニスはノーマルボールに移行し易く、当テニスクラブは増えているようです。ジュニア層はピラミッド型を理想とし、頂点は全国レベル選手、末端は将来「生涯テニス」の愛好家として永久に続けていく子達です。「生涯テニス」の考え方は後述します。当クラブはそのバランスを保っていきたいと思っております。
他に顕著に感じられるのが、テニスの層が、競技系とENJOY系の2つに分かれていることです。競技系は「コンペティブ」とも言われ、俗にAからBクラスのプレーヤーが該当します。ENJOY系は「レクリエーション」とも言われ、Cクラス以下から初心者まで該当します。このように2つの系統に分かれていますが、当クラブは両方に対応できるようにしていきたいです。
また他にシルバー層も重要です。「生涯テニス」という考え方があります。テニスは一生楽しむことができる生涯スポーツと位置づけ、早朝テニススクールをシルバー向けとして新しくスタートさせました。来たる高齢化社会ではシルバー層こそ注目すべき年代だと考えております。
今後も21世紀という形にとらわれず、今まで身につけてきたもの(情報、知識など)にオリジナリティを加えて提供していきたいと思っております。これからもよろしくお願い申し上げます。
遊プラザテニスクラブ 支配人 小迫聖治
皆さん今日は、遊プラザテニスクラブの小迫と申します。
新世紀を迎えるに当たって、少しお話をさせていただきたいと思います。
テニス人口は、ピーク時の1200万人から900万人に減少しています。それにつれて都市部では閉鎖するテニスクラブも少なからず出てきて、テニス愛好家の方々がテニスをやりたくてもやる場所がない、いわゆる『テニス難民』として寂しい日々を送っているという話も聞きます。幸い岡山に置いては、全国有数の人口当たりのコート保有数が示す通り、テニスをやりやすい環境にあるといえます。しかしながらテニス人口が増えているという訳ではなく、頭打ちの状態が続いています。
この現状を打破するためには、まず、業界全体(協会、ショップ、クラブなどが意志統一をして)で取り組める体制作りが必要だと思います。(他県と比べてこの部分がもう一つだと思います。)
また来たるべき高齢化社会に向けて盛んに言われている『生涯スポーツ』に、テニスが最も適した物のひとつである、というアピールも大切だと思います。そのためにも当クラブとしましては早朝、深夜のクラスのバリエーションの拡大、中高年向けのクラスの増設、町村部へのコーチの派遣などに勤め、テニス人口、年齢層の拡大に努めていきたいと考えます。
21世紀もよろしくお願いします。
エメラルドローンテニスクラブ 支配人 東原 篤
テニスファンの皆様へ。新しい年、新しい世紀、みんなと一緒にすばらしいことを起こしましょう。
【21世紀のテニス】
テニスは、老若男女を問わず心身鍛練・自己改革の為に気軽に出来るスポーツのひとつです。そのテニスの将来に重要な課題のひとつとして「世界に活躍する選手の育成」があると感じます。TVではグランドスラム大会が放映され、トッププレーヤーの豪快なプレー・表情をまじかに見ることが出来、「今度あのショットを練習してみよう・あの動きはどうすれば出来るのかな?」「あのウェア自分には似合うかな?・あのラケットを使ってみようかな?」等々と思ったことはありませんか。そして、その場面に日本人プレーヤーがいればもっと感動・現実感が増してくるはずです。私はそのような選手の登場に期待を寄せる一人です。
特に、男子プレーヤーにはリーダーが不在している感があります。多くの解決しなければいけない点がありますが、現在女子プレーヤーが成功している要因として、国内のは女子に適したコーチ・練習相手(自分と同レベル以上の男子選手)が豊富といった点があります。もし、鈴木選手のヒッティングパートナーが引退を表明した『パトリック・ラフター』に・本村選手に『ジョン・マッケンロー』が戦略コーチとして加わったら変わるかもしれません。でもそれはあまりに現実味がありません。でも、テニスファンとして、プレーヤー自身が可能性を追求し、回りのバックアップが成功し、「世界で活躍する選手」の登場を待っています。
【クラブライフ】
エメラルドは1997年のオープン以来、「テニス本来の姿」を追求し、日本でも数少ない「天然芝」にこだわってきました。同時に「やすらぎ」を提案しつづけています。
テニスのプレー中だけの仲間ではあまりにもつまらないはずです。仲間を増やさないと楽しみも増えません。一例として仲間が集まりにくい平日にエメラルドでは一人で来倶されても楽しんでいただけるよう、人数に合わせての試合・スクール・ティータイム・食事会などをアレンジし、「今日、プレーは出来ないけど立ち寄っていこう」という雰囲気が生まれる、テニスを通じての社交の場作り、「ライフスタイル」を提案しています。
【テニスの魅力】
魅力の一つに、自分自身でプレーを創造できる点があります。テニスは基本的に1人のスポーツです。「バックにスピンサーブを入れ、リターンが甘くなったら、オープンコートにアプローチし、ウィナーはドロップショットで!!!」なんて思いどおりにいけば、それだけで勝敗は忘れて全て満足です。もちろんそれにはテクニック上達の近道「練習」が必要です。また、全てのショットをマスターしても、どの場面で使うか選択しないといけません。皆さんもテニスをプレーすることより、タイムリーな発想が出来てくるはずです。是非これからもテニスを続けて、テニスから学びとったことを人生に活かしてください。
ラスタットテニスクラブ 取締役支配人 五藤龍秋
こんにちは。ラスタットテニスクラブの五藤です。21世紀への展望についてお話する中で、私共テニスクラブが今一番力を入れているジュニアテニスの強化と育成についてお話してみたいと思います。
<ジュニアテニスの強化育成について>
日本には、数多くのテニスクラブがあり、その大半でジュニアテニスを運営しておりますが、強化育成に力を入れているテニスクラブは多くありません。その理由としては、商業ベースのテニスクラブとして、広告宣伝的な意味はあるものの、その反面、経費面(帯同費等)での負担が大きくメリットは、薄いと判断しているからです。しかし、国内でも、SSC、ビッグK、桜田倶楽部、朝日生命ジュニアテニス、大阪テニスアカデミー、刈谷テニスパーク等ごく少数のテニスクラブで世界にはばたく選手の強化育成を目指して実績をあげています。
いずれも、東京、大阪、名古屋の大都市圏のテニスクラブであり、地方での強化育成は、単発的なもので継続性が乏しいのが現状です。
<ジュニアテニスの環境の多様化について>
ジュニアの強化育成には、大きな環境として、テニスクラブの環境、家族の環境、学校の環境があり、小さな環境として、選手の持っている目的意識、選手、コーチ、家族のコミュニケーション、故障時のスポーツドクター、トレーニングのトレーナー、バランスの良い食生活など、様々な環境があり、以前に比べて多様化しています。
<多様化に対する指導者の役割について>
多様化している環境の中で、指導者はテニスの技術を指導するだけでは、強化育成はむずかしい時代になっていると感じます。選手をとりまく様々な環境の整備をしながら、発生する問題を解決し、選手とのコミュニケーションを計らないといけない。選手のマネージャー的な役割も、必要になってきています。特に地方での強化育成には不可欠な役割だと思います。
私共テニスクラブでは環境の多様化に対する整備を進めながら、今後も岡山から日本にはばたくような選手が育成できるように頑張っていきたいと思います。
両備スポーツセンター「ガーデングリーンテニスクラブ」 支配人 藤田彰彦
気がつくと、社会人生活のほとんどをこの道一筋に勤めていました。年齢や立場からくるのでしょうか、自分の体験や経験、知識などをとりまとめておきたい、語り合いたいという思いが、今更に湧いてくるのです。ありがたい機会をいただいて、この日頃思っていることを、いくつか書きとめ、次の機会に詳しくつなげたいと思います。
例えば新聞などではスポーツ・文化・経済(企業)その他、欄や面できれいに大分けしてあり、私なども、つい、その欄だけ開いて拾い読みする習慣が続いていたようです。分類といえば、世間では「体育会系」などという、実に大まかな区分もまかり通っているではありませんか。が、スポーツ(敢えてテニスばかりとは言いますまい)や企業というものが限りなく「文化」欄に重なる存在であり、その一分野(いち)であったという実感が、今、自分にはあります。私どものテニスクラブは「乗馬」と並んで岡山の社交の一場面(いち)にもと、故松田基が世に提供したものでした。77年10月のオープン以来、パブリックな料金の設定等、有数の経営を維持して今日に到っています。特徴としては、ファミリーな雰囲気、平等度の高さ、Jrにやさしい、理解のある運営、コーチは5名中4名が公認指導員の資格を取得している・・・・・・などなど。この際、まずPRさせていただきました。
さて、今、机上に資料が出ています。アトランダムに拾い上げれば、こうです。
A 県テニス協会総会(記録) B 平成12年度OLTA大会スケジュール C 平成13年度大会要覧(県テニス協会)
D 『烏山隆夫追悼録』(西宮) E 庭球部三十年史(岡大庭友会) F 『一流になる』小浦武志
6月号の G 「テニスマガジン」 G’「テニスクラシックブレーク」
その見出しをいくつか書き抜いて、コメントを付けてみることにします。
「日本は次の時代を引き継いでいくようなジュニア選手が育っていないじゃないですか」−G(杉山愛)
中国Jr大会の歴代優勝者リストや全日本Jr出場者リストをつくづく見ます。特にU−14,U−12の女子の落ち込みが著しいのです。平成17年度の国体開催もにらんで、まさにJrの強化育成は急務です。
「システム作りは勝利の方程式。見つけ、育て、生かす。みんなでスポーツを楽しめる環境作りをしましょう」−G
Jrの強化、Jr底辺拡大(ひいてはテニス界の底辺拡大)具体的には、Jr育成強化プロジェクトを立ち上げる。各種Jr
のテニス大会の情報を公開する。それぞれの目的を持った大会、特に枠にとらわれないオープン大会を開催し、積極的に試合に参加してもらう等の対応が必要でしょう。また、横と縦(協会・民間テニスクラブ・中学校庭球連盟・地域体協)の連携を密にしなくてはなりません−場合によっては各個人、企業の利害を超えてでも。
「私のケースでは、素質というよりまず、”素材”ということを先に選手を探します」−F
素材−体質面、素質−精神面、としての話題です。正確な論理です。ただ、近来、特にJr系の大会でかなりマナーの乱れたチームの存在が目につくようになりました(広く教育界の混迷を映したものと見るべきかもしれませんが)。好選手、よい試合というものは、単に技や勝敗の結果だけでなく、好ましい人柄や行為が添っていてはじめて成立するものでしょう。そのバランスがとれてこそ、「テニス」といえるものでしょう。文化という言葉を前に持ち出したのも、その気持ちからです。
「楽しい会場を作る それがテニス界すべてに好影響を与える」−G’
21世紀(!)を迎えて、取り残したものがあるようでなりません。で、D(やE)からは伝統、歴史ということを考えます。知人から貰ったDは珍重すべき冊子で、原田武一氏など元デ杯選手の寄せた文の数々は精読に値するものでした。
このように物思う日々です。長々と(だらだら)書いてしまいました。今回はこの辺で、続きは又の機会に。
大松テニスクラブ 代表 岸本 真
21世紀を迎え、当テニスクラブのテニス観のようなものをお話させていただきます。
テニスが好きな人達の話を参考にして作ったのが当テニスクラブです。ほとんどビジネス的な面はなく、空地の利用、大松の庭として、ファミリー感覚で楽しんでいただけたらという気持ちがあり、本当に好きで作ったと言えないのかもしれません。それ以前はアーチェリー場であり、できた当時は、昔ながらの手作りのコートで、とても暖かみがありました。その雰囲気は今現在も残っています。
テニスクラブにおけるプレースタイルはいろいろあると思います。試合を目指し、勝ちたい人、余暇のスポーツとしてエンジョイしたい人、そういう様々な人が一つのコートでプレーするのはなかなか難しいことです。今の私どものクラブでは、「みんな仲良く、楽しく、誰とでもできる・一人で来てもできるコート」という色合いが濃いです。だから強い人も歓迎しますが、これから頑張ろう、楽しもうとする人を歓迎しています。当クラブの会員は転勤族も多く、似たもの同志が集まり、常連になっていくアットホームな雰囲気が伝統的に存在します。仲間はずれをつくらない、派閥をつくらない、1人で来てもいい環境を作るよう心掛けています。ただ、レベルアップを望んでいる人も無視はできません。両者のかみ合わせが一番大切なことなのです。年齢層・レベルがそれぞれまとまっていて、上級者を中心にその間をとりまとめる人がきちんと機能している、それが理想です。楽しむ人がお互いほんの少し心のゆとりを持って接すればいい。そんなに難しく考えることではないと思います。
岡山のテニス界についてですが、何か考えることがあるように思います。テニスの試合形式が最近変わりました。年々変わっていくでしょう。今年中国選手権が備前であり、全日本につながる大会です。今回岡山へ久しぶりにまわってきました。これは岡山のテニス界にとっていいことです。他にも、例えば年齢別の大会を目標として身近に考えてはいかがでしょうか? そういう方向に目を向けていくと、県内のテニス人口の増えていくのではないでしょうか?そういう大会を引っ張って来るとか、チャンスをもっともっと提供して欲しいです。そしてパブリックのコートも数としてはたくさんありますが、大会等を受け入れる為の施設を充実して頂きたいと思います。
これからも「テニスをしたい人が気軽に少しの時間でも立ち寄ってみようかと思うような環境」を運営スタイルとしてやっていきます。みなさん、ぜひ当クラブへお立ち寄り下さい。岡山市大安寺東町25−27 TEL・086−254−0660
東山グリーンテニスクラブ 支配人 太田恒行
人の生涯は皆様一人一人違った歴史を歩まれているわけではありますが、とりわけテニスというスポーツを通じて健康を、各年代相互の人間関係を大切に過ごしていく生涯は大変有意義なことであると思っております。
しかし、近年テニス人口は減少傾向にあります。その要因の一つとして、メジャースポーツに比べ中学校にテニス部が少ないことが考えられます。岡山では女子で5校、男子は3校しかないという現状です。是非多くの学校にテニス部を作ってもらいたいです。そうなれば自然とテニス人口も増えて行くのではないでしょうか。テニス部をつくるにあたっては数々の問題があると思いますが、そうであるからこそ、我々テニス関係者が力を出し合っていくことが大切であると考えております。
テニスクラブを経営するものとして、テニスをしない日でも顔を見せたいと思うようなクラブづくりに励んでいきたいと決意を新たにし、21世紀
にテニスがメジャースポーツとなるよう心より願っております。